2025/06/16

予想に反しての撃ち合い

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 前節のRENOFA戦をスコアレスドローで終え、下位との差がさらに縮まった状況で行われた2週間ぶりのリーグ戦、鳴門でのVORTIS戦は互いにこれまでの失点が少ないこともあって、ロースコアが予想されたものの、その予想に反して前半からゴールの応酬となった。

 序盤から攻勢に出ていたJEFはCKからの折り返しを大地がジャンプしながら右足で合わせて先制。これで幸先よくゲームを進められるかと思いきや、DFラインでのパス回しでミスを誘発されてミドルをぶち込まれると、さらにはロングボールを裏に入れられたところを渡にDF2人が翻弄されて逆転を許してしまうというミスがらみの失点が続いた。相手の守備の堅さを考えるとかなり厳しいと思えたが、今度は相手のDFラインでのパスミスを大地が掻っ攫い、前を走った呉屋にパス。呉屋が相手に囲まれるもミドルレンジから左足を振りぬく。ボールがアウトにかかったことでGKの手が届かず、ネットに突き刺さり前半で追いついた。自らのゴールに対して喜ばず、さらに神経を研ぎ澄ましたような目つきの呉屋。かつてのトップスコアラー復活の予感か。前半は2-2で折り返した。

 後半、60分過ぎにカルリと和樹を投入。ここ数戦、対策されてしまいなかなか持ち味を出せていない和樹だったが、ついにそれを破る瞬間が。大輔からのハイボールを相手DFがトラップミスをすると即座に反応。GKとの1対1を躱して、バランスを崩しながらも放ったシュートが無人のゴールに吸い込まれ、ついに逆転!決まった瞬間、ピッチの誰ともセレブレーションせずに一目散に向かった先は小林監督。まるでゴールを決めた子どもが自分の親に向かっていくような無邪気な感じで抱き着いた。

 これであとは試合を決めにいくだけ…であったが、相手も長身のDFを入れていたことでセットプレーで再度追いつかれてしまう。まだ時間がある、さあここからまた…と思ったところでエドゥが相手選手の首を絞めるような行為で一発退場。もしかしたら何か酷いことを言われたのかもしれないが、チームとしてはあまりにも痛い退場劇にディフェンシブにならざるを得ず、3バックに変更。相手も一人多いことで最後は危うい場面も多かったが、何とか3-3のドローで終えた。

 これでリーグ戦の一回り目が終了。Hollyhockに勝ち点で追いつかれてしまったが得失点差でまだ首位はキープできている。正直、今年はここまでいい結果になると思っていなかったので、個人的には上出来だと思う。勝ち点は縮められてしまったが、そんなに出来過ぎた結果になるとも思っていなかったので、これからの後半戦、どれだけ試合を簡単に落とさないことがカギになってくるだろう。

 エドゥはたぶん数試合の出場停止だろう。非常に痛いのは間違いないが、横山や品田、祐介、ボランチも可能な前にも期待したい。

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2025/05/31

ゴール欠乏も新たな可能性が見えた

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 『前半戦最大の難関』となった5月の連戦を1勝2分2敗として迎えたフクアリでのRENOFA戦。互いに古巣とする選手が複数いることもあり、久しぶりにプレーを見るという楽しさもある反面、JEFとしては絶対に勝ちたい一戦。今季リーグ戦初出場の風間、初先発の河野と新たな力を加えて臨んだ。

 しかしながら結果は0-0のスコアレスドロー。風間の持ち味である選手を使う動き、河野の効果的なサイドチェンジなど過去数戦とは違うスタイルで攻撃を活性化させたが、この日はシュートが枠を捉えきれず、捉えても相手GKに阻まれまくってなかなかゴールを奪うまでには至らなかった。今日行われた他の上位チームは揃ってドローで終えたことで勝ち点が縮まることはなかったが、それを踏まえても勝ちたい一戦であった。

 ただ、見どころがまったくなかったわけではない。風間、河野はもちろん、ケガでしばらく戦列を離れていたエドゥが復帰して高パフォーマンスを披露し、今季初登場となった米倉はFWとしてゴールに向かう姿勢を見せた。アディショナルタイムでのオーバーヘッドは相手GKに弾かれたが、ベテランになっても『まだまだやれる』というところを見せつけてくれた。

 リーグ戦はいったん休止し、次は2週間後。その間に天皇杯2回戦を挟むが、少し間隔が空く。クラブとしてもこの間にリフレッシュして次に臨んでほしい。

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2025/05/26

対策されたらそれを上回ることが必要

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 上位対決連戦、VEGALTA戦をスコアレスドローで終えて迎えた、長崎ピーススタジアムでのV VAREN戦。90分通じて生命線である両サイドを封じられただけでなく、真ん中は相手の3バックにまったく効果がない時間が続いた。相手のカウンターはGKスアレスと大輔、鳥海を中心になんとか抑え続けるも、後半にカウンターからの流れからついに失点。交代枠を使いながら攻めようとするも最後まで決定的な場面を作り出すことが出来ぬまま0-1で終了。まだ首位ではあるものの、下位との差がさらに縮まる結果となってしまった。

 これまでかなり派手にやってきたサイドアタック。当然のことながら相手は対策を打ってくる。それに対して『そちらがそう来るならこちらはこうする』というのは当然持っているはず、なのだろうが、それがいまいちメンバーの間で共有しきれていないように見受けられた。また、サイドがダメなら中央で、ということもあろうが、ここ最近そのおさまりが悪い。そんなこともあってかここ数戦、自信を失いつつあるように見えてしまう。チームとして異なる対策を打つのか、それともこれまで以上に自分たちの良さを前面に押し出していくのか、ここをはっきりさせないと次のステップに進めなくなってしまう。ただ、我々サポーターがやれることは応援だけ。昨日の試合終了直後、一度は歌うことを止めようとしたサポーターに対して、コールリーダーは最後まで歌い続けさせることを選択した。選手やスタッフにこの思いが届いているか。折り返しまで残り2戦に真価が問われる。

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2025/05/17

勝ちきりたかったスコアレスドロー

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 国立での痛い敗戦を受けて臨んだAWAYでのFC IMABARI戦を苦しみながら1-0で勝利。これを受けて連勝すべく臨んだフクアリでのVEGALTA戦。連続する上位対決で雨の中でも14000人以上の観客が訪れた一戦。前半は相手のビッグチャンスをGKスアレスが悉く立ちはだかってこれを防ぐ。攻撃は前半に得たPKを横山が相手にコースを読まれて決めきれず、品田のシュートもポストを叩くなどで無得点で折り返した。

 後半、JEFのキーポイントである両サイドを封じられた中でも、和樹と椿が気を見て中に切り込むなどして工夫を見せる。椿のシュートがバーを叩くなど、あと一歩のところまで追いつめたが、この日は交代カードが効果的にハマらず、このままタイムアップ。是が非でも勝ち切りたかったゲームを0-0のスコアレスドローで終えた。

 直接対決でVEGALTAを突き放すことができなかったが、勝ち点1は何とか得た。上位チームとの差は徐々に縮まりつつあるが、元々簡単なリーグなどと誰も思っていない。次は結果が出ていないV VARENだが、『ひとつひとつ、共闘』で一戦必勝だ。

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2025/05/06

悔しい結果となった国立マッチ

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 日程のキツイAway連戦をドローで終え、迎えた国立競技場でのArdija戦。前売り時点で58000枚出ていた注目カード。お互いWEリーグクラブを持つこともあって、12時からWE、16時からJというダブルヘッダーもあり、この日は1日サッカー三昧となった。

 昼のWEリーグはJEF ladiesが先制されるも追いつき、後半の終盤に劇的ゴールで突き放すもアディショナルタイムに追いつかれて2-2のドロー。前哨戦として勝ちたい試合ではあったが、25000を超えるWEリーグ記録を打ち立てた試合としては果敢に戦っていたと思う。試合後の拍手と選手達の涙がそれを物語っていた。

 そしてJ。前半、相手のデザインされたCKからのセットプレーで早々に先制を許す。Ardijaはだいぶ対策をしてきたようで、中々波に乗れない。そんな中、エドゥが負傷により横山と交代。それが怪我の功名になったか、横山を中心にパスが動き出す。そして左サイドを抉った前からのクロスがファーに動き出していた石川の頭にドンピシャで当たり、同点に。ここから怒とうの攻撃を繰り返すも中々ゴールが割れずに前半は1-1で終了。まさに首位攻防戦であった。

 後半も立ち上がりから怒とうの攻撃を繰り返す。しかし、好事魔多しとはよく言ったもので、こちら前掛かりになっていたところをクリアされると相手にカウンターで持ち込まれた。全員で必死に戻るもオウンゴールという結果に。それでもまだ時間はある。ここからさらにギアを入れるが、相手も必死に守り通す。そしてCKからの流れでカルリーニョスがヘッドを決めたかと思えたが、その前に手を大きく振ってボールに当ててしまい、2枚目のイエローから退場。一人少なくなったが、それでも全員必死に戦い抜いた。だがそれも虚しくタイムアップ。1-2で終了し、下位との差が縮む結果となった。

 結果として3試合勝ち無しとなったが、大事なのは連敗しないこと。次も上位の今治だが今後のことを考えても勝利は必須だ。

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2025/04/26

苦手BLAUBLITZから勝利をもぎ取る!

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 三連勝としたTrinita戦から中4日、GWの日程の関係から金曜日の夜開催、初の『金J』となったフクアリでのBLAUBLITZ戦。過去の対戦成績からして誰もが『ここを乗り越えないと先は無い』と思いながらピッチに立つ選手の後押しをしようとしていた。

 愚直なまでにロングボールでの戦術とハードなコンタクトを取る相手に対し、こちらも負けじとバトルができる選手を揃えて立ち向かう。左サイドでエドゥがボールを持つと左に重心が掛かっていたことを察知して右に展開。完全なフリーとなっていた壱晟がアーリークロスをニアに上げると相手DFの間でワンバウンドしたボールに走り込んでいたエドゥが頭で触れてコースを変えて先制!早々の2試合連続ゴールに沸き立つフクアリ。奥さんのおめでたパフォーマンスをするためにボールパーソンにボールを要求するもいまいちピンと来てないようだったが、ボールを貰ってパフォーマンス成功。この幸先良い先制がチーム全体にさらにシナジーを生み出した。

 昨年までは相手の肉弾戦のようなバトルに根負けするようなところも見受けられたが、やはり今年は違う。その最たる例がカルリーニョス。パスの楔になれるわ、3人に囲まれても颯爽と躱すわ、プレスはサボらないわと日本でプレーするFWに必要な要素を兼ね備えた優秀な助っ人。そして追加点はそのカルリの見事な空中でのボディバランスから放たれたヘッドから生み出された。

 前半は2-0で終了。昨年同様、コートチェンジで揺さぶるつもりだった相手にダメージを与えるに充分な内容だった。

 後半もさらに勢いづき、左サイドでの椿→エドゥのパスからエドゥがワンツーの形でスルーパス。椿が満を持してサイドを突破してグラウンダーのクロスを上げると相手のクリアミスを誘い、そこにフリーで走り込んだカルリが合わせて3点目。何年も苦しめられたこの相手に、ついに自分たちの形でもゴールが奪えた。

 終盤は今後の日程を考えてか、メンバーを早めにチェンジ。クリアミスが原因で1点を失ったのはもったいなかったが、3-1で完勝し、4連勝達成。この4月断面で早くも勝ち点30に到達、3位以下との勝ち点差をさらに広げる結果となった。

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2025/04/20

堅守の相手にエドゥ得意ののミドル一閃

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 4月になって再びの連勝で迎えたフクアリでのTrinita戦。ここまで一勝であるもののドローが6という堅守であり、戦前から苦戦が予想された。始まってみると予想以上の堅さ。左右の両サイドは封じられ、何とかゴール前まで迫っても今度はCBが厚いということもあって前半は無得点。ただ、相手の攻撃にそれほどの怖さはなく、後半どのようにこじ開ければ良いのか、というアイデアが求められる後半となった。

 その後半、答えを出したのはこの日、久しぶりの先発となったエドゥアルド。左サイドでのパス交換から内側に若干切り込むと相手のプレスが来ていない瞬間に右足を鋭く振りぬいた。まっすぐ飛んだ無回転のボールはGKの手前で鋭くぶれ、そのままゴールに突き刺さった。堅守相手に均衡を破る見事なミドル一閃。待ちに待った先制点に大興奮のフクアリ。この一点をこの日は相手以上に堅守を誇った11人が最後まで守り切り、今シーズン初の1-0勝利。第2節以来の無失点も守備の集中が高く、全員のハードワークが見てとれた。

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«正直、勝った気がしない