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2004/12/02

あなたに会えて本当によかった

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 JEFUNITEDという落ちこぼれチームを優勝争いできるまでに変えた人は無論,ベルデニックであり,ベングロシュであり,オシムであることは間違いない。ただその3人の監督の下で常に屋台骨を支えてきたスロベニア人DFをわれわれは生涯,忘れてはならない。

 彼は2001年,ベルデニックの肝いりでJEFにやってきた。当初は誰も期待なんかしていなかった。当時は得点源として期待されたチェ・ヨンスに視線が集中していたからだ。その年の開幕,JEFはいきなり3連敗した。JEFのサポーター以外の人たちからは「また今年も残留争い?」なんて思われていたかもしれない。でもサポーターの見方は違った。「今年は期待できるかも?」結果として負けてはいたが,内容はその前年とはまるで違うものだった。特にディフェンスの安定感。とりわけその真ん中にいた彼の堅実かつ老獪なプレーに魅せられた。

 2002年,彼はJEFにいながらもスロベニア代表としてもプレーし,W杯出場を実現する。当時のJリーガーで日韓のプレーヤーを除けば唯一,予選を勝ち上がったプレーヤーだった。残念ながら本大会ではすべて韓国ラウンドであったため,生で見ることはかなわなかったが,代表でもJEFのときと変わらないプレーをしていた。

 いつしか彼はサポーターから,インターネット上で「大先生」という呼び名で呼ばれるようになった。それだけわれわれからの信頼は厚かった。彼という「壁」は頼もしい限りであり,われわれの誇りでもあった。

 そんな彼との別れのときがついにきた。それでも彼はプロに徹し,リーグ最終戦でもJubiloのオフェンス陣に流れでの得点を許さなかった。ゲーム終了後のチームとしてのセレモニー。本来ならば,功労者として送り出すべきであろうが,この時点では公式に発表していないため,チームとしては何もできなかった。それでもサポーターやプレーヤーは彼が今日を持ってチームを去る,ということが何となくわかっていたため,胴上げを行うことで餞とした。本来ならば何らかのタイトルを取ったうえで,見たかった光景だった。それだけがかえすがえすも残念だ。

 今日,彼はスロベニアへ帰国した。俺も見送りに行きたかったが,仕事の都合もあり,断念した。成田には平日にもかかわらず,50人くらい集まったらしい。成田で胴上げもしたそうだ。サポーターにここまでされるフットボーラー,ほかにいないよ。

 ゼリコ・ミリノビッチ,今までありがとう。望みどおり引退は母国で飾ってくれ。ここから先は一サポとしての希望だが,将来はREDSのブッフバルトみたいに監督としてJEFに舞い戻ってきてほしい。

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