名より実を取ろうとした結果
ホーム最終戦となったTrinita戦は0-2で敗戦。スタッツだけ見ればシュート数13対5,CK数6対0だが,カウンターの対応の甘さから失点,さらに相手GKのスーパーセーブにも阻まれ,あえなく無得点で敗れた。ポポヴィッチ監督のブロックで守る戦術が行き届いたTrinitaに対して江尻監督のやりたいサッカーは未だに道半ばといったところか。名より実を取ろうした結果ではあるが,失点の差はたぶんそのあたりだろう。この結果を以ってJEFは最下位に後退。降格が決まっているとはいえ,さすがに現時点で最下位というのは気が重い。
試合後のセレモニーでは江尻監督自身,自分の未熟さを認めていた。未熟ならさっさと自分から身を引け,という意見もあるだろうが,私としては敢えて続投していただくことを希望している。チームとしてつないだボールがようやくゴールまで届くようになってきたのは,ようやく彼のサッカーがチームに浸透しつつあるという証左だ。育っていないと言われ続けてきた若手も米倉,金沢と徐々にではあるがモノになりつつある。あの米倉でさえ『鍛えが足りなかった』と言われてしまうほど練習が足りなかったというならば,本気になって鍛え上げてほしい。
大輔への引退セレモニーの演出についてはチームとして言うことなし。彼のようにサポーターに愛され,JEFで選手生活を全うしてくれる選手が数多く輩出されることを願う。そして彼自身にもこれからコーチスタッフとしてJEFの選手を鍛え上げて,一人でも多く成長させてほしい。
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コメント
大さんの引退セレモニーは素敵でしたね。試合結果もホーム最終戦有終の美を飾ってほしかったんですが、現実をみよ~という意味でしょうか?連勝できる強さがあれば順位ももちょっと上であったはずだし。私も江尻監督支持してますよ。あの夏突如赴任、現有戦力でやりくりしてきたわけですし、JEFへのOBとしての愛ゆえの赴任と思ってます。
投稿: matti | 2009/11/30 21:59
正直、江尻を信じていいのだろうか?
勝っても良さそうな試合で引き分け、ダメな試合ではJ2にさえ、あっさり負ける。
そして何より、大分戦では、どんなに調子の悪いときでも負けたことなどなかった相手に、こちらの方が部が良かったにも関わらず負けてしまう。この勝負運の無さ。
ほんとに弱くて負けたなら、練習すればいい。でも運がないのはどうしようもない。
勝負事には、戦いには運がつきもの。
どんな天才でも運がなければ勝てない。
そこが一番の心配ですよ。
投稿: 市原ファン | 2009/12/01 13:01
>mattiさま
カウンターの精度の差がもろに出てしまったという感じです。理想を追い続けるというのは難しいもんですね。
されどチャレンジしなければ道は開かないので,彼のチャレンジを支持します。
投稿: PACQUE@管理人 | 2009/12/01 22:19
>市原ファンさま
姉崎神社に監督として必勝祈願に行っていないことが原因かもしれませんね…などという冗談はさておき,あのオシム時代でさえ,なかなか勝てない(引き分けが多かった)時期があったもの事実。
ま,ぶっちゃけてしまうと監督は今年,大厄なんですがね(^^;)。
投稿: PACQUE@管理人 | 2009/12/01 22:32