vs FAGIANO 感想戦
昨日のゲームは『粘っこく戦ったチームが勝った』ということでいいだろう。スタッツだけ見ればシュート数で11対4,CKに至っては11対2だ。これで負けるということはチームに粘りがないという証だろう。蘇我駅などに貼られている『ガムシャラに行きます』というポスターはフクアリ限定というものではないはずだ。
帰ってきてからスカパーの録画を確認したが,前半でシュートが枠を外れても薄笑いを浮かべながら戻っていく選手が多かった。3連勝している余裕からなのか,組みしやすい相手と見てしまったのか,とにかくいずれはゴールもできるだろうと考えてしまったように見えた。現場で感じた『フワッとした感じ』はたぶんこういう部分なのだろう。
昨日は攻撃面でも工夫が見られなかった。特に倉田に関して言えばここ2試合で見せたパフォーマンスがこの日はまったく息を潜めてしまった。中央に切り込みたがるクセを相手に研究されたのもあろうが,『使ってみなければわからない』では正直苦しい。
研究と言えば,昨日は交代で出た選手も正直パッとしなかった。思うに交代枠で使われる選手を含めて徹底的に研究されたのではなかろうか。そういえばFAGIANOにコーチとして今年から間瀬さんが加入している。今年残った選手については今のJEFのコーチの誰よりも詳しいはず。孝太に至っては昨年お世話になったチームだし,知らないはずはない。だとするとスカウティングの面でも不利だったということだろう。チームのクセを含めてすべてお見通しだったということか…。
ところで,うちのチームはCKの重要性をどう考えているのだろうか。11本与えられてもそこからゴールが決まるような雰囲気を感じられなかった。練習を何度か見に行っているが,CKの練習をしているところを見たことがない(見ていないときにやっているのかもしれないが…)。非公開のときだけやっているのだろうか。誰がニアに突っ込んで,誰がファーに逃げるのかとか,ちゃんと決めてやっているのだろうか。これだけCKが武器にならないチームもそうそうない。これまでの日本代表を見てもわかるとおり,セットプレーは重要な得点源だ。ここをおろそかにしていたら,勝てるゲームも勝てない。
さて,7試合消化して早くも2敗目。今年のサポコミにおいて神戸氏が『W杯中断までに2敗しかできない』と語っていたが,その2敗目がもう来てしまった。これを鵜呑みにするともう一敗もできないのだ。チームの尻に火はついているが,それに気づいているだろうか。昨日も書いたが,勉強している時間なんか,実はもうないのだ。
最後に鎌田について触れておきたい。正直な話,彼は2失点すべてに絡んでいる。たぶん,責任は感じているだろう。攻撃面では坂本以上のものがあるが,守備においては右サイドがお留守になることがあるなど,確かに課題がある。ただし,個人的には今回の失敗を理由にスタメンから簡単に外してほしくない。彼が成長するうえでも失敗を取り返させる場をすぐに与えてやってほしい。
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