見慣れないサッカーに戸惑いながらも開幕戦勝利を味わう
2020年のJ2がついに開幕。晴天で温暖なフクアリだったが、コロナウィルスの影響か、1万人を割る集客。それでもユンジョンファンが指揮を執るサッカーに期待をしつつ臨んだFC Ryukyu戦は開始40秒、真ん中でボールを受けた田口が左に展開し、それを受けた堀米がすぐさま折り返す。前に突っ込んでいたクレーベと川又に相手DFが引き付けられたその間に入り込んだのはSHとして先発した米倉。ドンピシャのヘディングから放たれたボールはGKの脇をすり抜け、電光石火の先制点Get!攻撃力が課題と言われていたチームにとって喉から手が出るほど欲しい先制点だった。
結果的にこのゴール以降、ほとんどの時間で相手にボールを保持され、JEFはかなりの時間を守備に費やす結果となった。J2降格以降、攻撃的かつボールポゼッションを重視したサッカーしか観ていないJEFのサポーターにとってはまさに見慣れないサッカー。当然、相手が攻撃に重きを置けば置くほど、こちらの心理としては心配以外何もないわけだが、サッカーはゴールを割らせさえしなければ失点にはならない。今日はまさにそんなユンジョンファンの哲学を名刺代わりに見せられたような気がした。
40秒で奪った虎の子の1点を約90分近く守り切り、1-0で開幕戦勝利。スペクタクルな展開を期待していた人には申し訳ないが、昨年までの守備の破綻を嫌というほど見せつけられてきた我々にとってはこの勝ち点3がとにかくありがたく嬉しいものとなった。
もちろん、内容として満足できるものではない。このサッカーをあと41試合やられたら本当に心臓に悪い。そのためには守備から攻撃へのスイッチをスムーズにしてほしい。今日はその部分がもたついている感じがした。ただまあ、そこはこれからレベルを上げてほしい。そしてサポーターもファンも、このサッカーに一日も早く慣れよう。
シーズン初勝利のデングリ。今年も恒例の『理解できてない選手』がいました。去年までいた選手は儀式をレクチャーしておいてほしいものです。そして米倉の『俺たちJEF!』。本家本元である谷澤と一緒にやっていた選手ってもう彼だけです。時代も刻々と流れてます。
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