12,000人の前でようやく歓喜
前節のIWAKI FC戦での惨敗を機に天皇杯でメンバー一新して勝利。そこから中3日で迎えたフクアリでのVEGALTA戦。メンバーは天皇杯で結果を出した選手が中心。そしてようやく日高も復帰。今考えられるベストなメンバーで臨んだ。
前半は一進一退の攻防だったが、相手の出足の早いカウンターを受けて先制点を献上。1点を追う展開となったがこの日もなかなかゴールを奪うことができず、不安がよぎったまま迎えた前半ロスタイム。品田が放ったCKがファーに行くと岡庭がバランスをくずながらもなんとか折り返す。そこに走りこんだエドゥがここしかないというニア上にズドンと決めて1-1とし、前半を終えた。
後半も風間、品田、エドゥでスペースを作りながらボールがよく回る展開を見せるも、相手CKから失点して再びリードを許す。これまでならここでうなだれるメンバーも出てきそうだが、鈴木椋大を中心に円を作ってメンバー内で意思統一。よし、まだ諦めていない。追いつくために選手だけでなくサポーターも鼓舞した。
それが実ったのか、CKからの流れで右サイドにわたったボールを岡庭が素晴らしいクロスを上げると、CKで前線に残っていた佐々木がニアに動いてヘディングシュート!これが見事に決まって同点に追いつく。天皇杯からゲームキャプテンとして君臨するチーム一のイケメンがかっこよく決めた姿に大興奮のフクアリ。これで同点。この流れで一気に逆転を目指した。
そして残り15分。攻勢に出て右から左にボールが流れると、この日躍動していた日高が狙いすましたクロスを上げる。そこに合わせたのは相手DFの前に一瞬のスピードで競り勝った小森。ヘッドで合わせたボールはゴールバーの下をかすめてネットに突き刺さった。待ちに待った大看板、エース小森が見事に決めてくれた。彼が決めれば盛り上がりは最高潮。久しぶりのジェフ三唱で一気にヒートアップした。
さらにCKからの流れでこの日キレまくっていた岡庭が相手と競りながらもボールを失わずにライン上からマイナスのパス。そこに走りこんだ佐々木がシュートを打ったもののタイミングが合わずに空振り。相手が佐々木の動きにつられたことで会いたすベースにこぼれたボールに小森がしっかり決めて2点差に。小森はこれが自身初の1試合2ゴール。この瞬間、フクアリはお祭り状態だった。
このまま最後まで守り切って4-2でリーグ戦2か月振りの勝利となった。